Railsバッチ機能gem wheneverを入れてschedule.rbファイルを管理する方法があるのですが、それをECS/Fargateで動かしたい場合は ECS Scheduled Tasks を利用して実装が可能となります。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonECS/latest/developerguide/scheduling_tasks.html

この中身はCloudWatchのイベントルールで管理されているので、「TerraformでECS Scheduled TasksのResorceから作ろう!」と思っていてもTerraform化されていないので注意してください。では、実際に作ってみましょう。


■Resource: aws_cloudwatch_event_target

https://www.terraform.io/docs/providers/aws/r/cloudwatch_event_target.html

今回必要となるのはECS Scheduled Tasksを実行するRole、実行コマンドが記載されているJSONファイル、各Resorceとそれに伴うevent targetを指定します。


■Terraform

  • iam.tf

  • files/assume_role_policy/ecs-scheduled-tasks.json

  • cloudwatch_event_target.tf

まずCloudwatchのcronの書き方が特殊なので以下を参考と、デフォルトがUTCなのでJSTに変換して書きましょう。(今回は月曜~金曜の18時/JST) 17行目のタスク定義で最新イメージを取得したい場合は直でリポジトリのリンクを指定しないといけないためハマりどころ。19行目の network_configurationlaunch_typeがFARGATEだとawsvpcモードが必須なので、各サブネットやセキュリティグループを指定してあげてください。

https://dev.classmethod.jp/articles/terraform-ecs-scheduled-task-latest-md/

[AWS]Cloudwatch Events Cron書き方

CloudWatchのUTCとJST対応表

  • files/container-overrides/HogeWorker.json

nameはタスク定義名を指定しないと、いつまでたってもタスク定義で指定したコマンドが実行されてしまうので、他の名前をつけないようにしましょう。

あとはterraform apply!!

  • Cloudwatch >イベント>ルール

  • ECS/クラスタ/タスク

  • Cloudwatch Logs

ログが出ていればOK!


■まとめ

このままバッチが増えるとTerraformで作業が発生してしまうので、共通部分はfor_eachとかで実装すれば良さそうですね。



adachin

1989年生まれのFindy/SRE。ホスティングから大規模なアドテクなどのインフラエンジニアとして携わる。現在はサービスの信頼性向上、DevOps、可用性、レイテンシ、パフォーマンス、モニタリング、オブザーバビリティ、緊急対応、AWSでのインフラ構築、Docker開発環境の提供、IaC、新技術の検証、リファクタリング、セキュリティ強化、分析基盤の運用などを担当している。個人事業主では数社サーバー保守とベンチャー企業のSREインフラコンサルティングやMENTA/TechBullで未経験者にインフラのコーチング/コミュニティマネージャーとして立ち上げと運営をしている。また、過去「脆弱性スキャナVuls」のOSS活動もしており、自称エバンジェリスト/技術広報/テクニカルサポート/コントリビュータでもある。

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