[Datadog][APM]ECS/FargateでRailsアプリをモニタリングする

前回はRailsをDatadogでAPMの設定をしましたが、今回はPHPとなります。環境はECS/Fargate、php-fpm(Alpine Linux)でフレームワークはCakePHPLaravel、はたまたWordPressでも関係ないので早速設定してみましょう!


Amazon Fargate/トレースの収集

https://docs.datadoghq.com/ja/integrations/ecs_fargate/?tab=fluentbitandfirelens#%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%8F%8E%E9%9B%86

まずはTerraformでAppコンテナのタスク定義内に port 8126DD_APM_ENABLED=true 、 を追加しましょう。ここまではRailsとまったく同じですが、PHPの場合、Appコンテナ自体に DD_TRACE_PHP_BIN=/usr/local/sbin/php-fpm という環境変数を追加してPHPバイナリの場所を指定する必要があります。なのでコンテナに入って which php-fpm を実行して確認しましょう。

  • files/task-definitions/app.json

  • PHP アプリケーションのトレース

https://docs.datadoghq.com/ja/tracing/setup/php/

  • Dockerfile(Alpine Linux 3.12系)

https://github.com/DataDog/dd-trace-php/releases/tag/0.54.0

  • Dockerfile(Alpine Linux 3.4系)

次ですがdd-trace-phpというPHP拡張機能をインストールします。今回はAlpineですがOSのバージョンごとにインストール方法が違うので、上記を参考にしてDockerfileに追記してください。OSが古くてもdd-trace-phpは最新の0.54.0はインストール可能となります。

  • www.conf

 php-fpmwww.confにDatadogで利用する環境変数を追加しましょう。 DD_SERVICE_MAPPING を追記しないとDBのQueriesが取れないので注意しましょう。また、sample_rateのみを指定すれば全てのAPMにサンプルレートが適用されます。

  • 確認

コマンドで動作確認できれば完了です。


APM/Services/Traces

  • Web

  • DB


まとめ

Railsと違ってやること多いし、なかなかハマりました。次はログを可視化してみよう!!



adachin

1989年生まれのFindy/SRE。ホスティングから大規模なアドテクなどのインフラエンジニアとして携わる。現在はサービスの信頼性向上、DevOps、可用性、レイテンシ、パフォーマンス、モニタリング、オブザーバビリティ、緊急対応、AWSでのインフラ構築、Docker開発環境の提供、IaC、新技術の検証、リファクタリング、セキュリティ強化、分析基盤の運用などを担当している。個人事業主では数社サーバー保守とベンチャー企業のSREインフラコンサルティングやMENTA/TechBullで未経験者にインフラのコーチング/コミュニティマネージャーとして立ち上げと運営をしている。また、過去「脆弱性スキャナVuls」のOSS活動もしており、自称エバンジェリスト/技術広報/テクニカルサポート/コントリビュータでもある。

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