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1ヶ月以上ぶりのブログとなります。皆さんお元気でしょうか!?私は直近だとフレンチブルドッグを飼いまして、毎日リモートワークしながら厳しく躾をしております。(ここらへんは後でブログで紹介します)

仕事では直近だと3ヶ月にも渡る、Fluentdで運用しているログサーバーをAmazon Kinesisに移行することができました。ログ基盤の移行はしんどいのでもうやりたくないですが、ログのことであればいつでも相談お待ちしております。

さて、今回はスターフェスティバル x ネットプロテクションズさんの、「突撃!隣のデータ設計・活用勉強会 vol.1」に参加してきました。ちなみにスタフェスのエンジニアメンバーとは@ex_takezawaさん含めて、PHPカンファレンス仙台で飲んだのと、自分の経験として前職でData Lake(Digdag,Embulk,Redash,BigQuery,Athena)の運用・改善をしておりました。非常に濃い内容で勉強になりましたので、イベントレポートさせていただきます。


イベント概要

https://stafes.connpass.com/event/273805/


オープニング

  • 竹澤さん(@ex_takezawa)さん
    • スターフェスティバル
    • インフラ・データ処理系、PdM、アプリケーション全般
    • ネットプロテクションズの技術顧問
    • データ系好きな人は次回喋っちゃって〜

データドリブンなお弁当開発の実現に向けた取り組み

  • 山崎さん(@koonagi3)
    • スターフェスティバル
    • インフラ/データエンジニア
    • 猫二匹いるんだわ
    • Lambda/Fargateが好き
  • 進め方を共有していきたい
    • 注文情報などのレポートを提供している
    • システム構成を共有
  • データドリブンとは
    • 売上データやWEB解析データなどのデータに基づいて、アクションや意思決定を行うこと
  • お弁当ニーズへの対応力向
    • 競争力の強化
    • 競合も増えていってる
    • 季節による売れ筋
    • 特定のエリアでのジャンル
      • 春限定のお弁当
      • お子様向けお弁当
  • これまでの飲食事業者向けデータ活用
  • 注文情報やアンケート結果を、営業チームが必要に応じてメールで連携
    • いつでも閲覧ができない
  • レポートまでの道のり
    • 1年半かかった
    • 飲食事業者全体の集計データや個別の集計データをAmazonQuicksightで可視化
    • QuickSightをKitchen Managerに埋め込んでいる
  • データ基盤構想
    • ターゲットやアプローチを考える
  • データ基盤構築
    • データソース S3、Kintone、Salesforce、GA、RDS
    • ETL Embulk、Go
    • ストレージ Aurora、S3
  • 営業チームと合同でヒアリングして、データ活用の可能性を模索してきた
  • コスト的に安価なQuickSightを採用
    • ハマりどころをブログ書いてるよー(以下より)
    • 他の飲食事業者様の情報を表示しないように制御しているのでQuickSightのセキュリティポリシーで制御している
  • モック作成から営業チームにレビュー
    • β版レポート提供開始
    • 本番開始!
    • 必要なときに必要な情報を取りにいくことができる
  • 今後のデータ活用について
    • データ分析の結果をお客様へもフィードバック
    • QuickSightコストと連携で便利!
  • 質問
    • QuickSightのつらいこと
      •  行レベルのセキュリティはコピーできないので開発環境で事前に準備するしかない
    • なぜデータドリブンに舵を切ったのか
      • お客さんに対してデータなしだと感を頼りにしていたので必要性を感じた

Amazon Quicksightを利用する上でのTips集🎇

https://zenn.dev/stafes_blog/articles/d0bd3970a43541


DBリファクタリングする時のデータリモデリングの勘所

  • 一騎さん(@ikkitang)
    • スターフェスティバル
    • TechPdM、Backendエンジニア
    • 岡山でフルリモート
    • ECS/Fargateが好き!
  • DBリファクタリングの目的
  • システムリプレースをするのか
    • 技術的負債の解消をしたい
    • 新技術で素早く価値提供をしたい
    • 利便性の悪さを一気に解消したい
    • フレームワークのバージョンをあげよう
    • TSで書いていこう
    • SPAしてReactで書くぞー
    • きれいな旧システムが多い
  • 開発の利便性向上だけではない
    • 運用を見直してやらなくていいことを見出して昨日を見直し
    • 要らないものを見直すことを検討すること
  • きれいなコードに見えるけど
    • 実態は契約ステータスは廃止されていることがある
    • これがきれいな旧システムの罠
  • 注文ステータスが様々な運用ルールで定義されている
    • 普通の注文ステータスではなくて複雑になっている
    • 認知負荷が高い状態になる
  • 現時点の運用を見直す
    • ドメインの負債も解消することを目的にシステムリプレースをしよう
  • どうやって実践するのか
    • リプレースはびっくりさせないこと
    • 新しいものに置き換える時は不安感を与えがち
    • 抑えるところを抑えながら最速で実践していく仕組み作りが大事
  • 現状把握と文字起こし
    • 聞いた人に対してこれであってますか?
    • フィードバックをもらう
  • 認識合わせ
    • 図解して、ビフォーアフターの認識合わせをしておくと良い
    • 仕様変更後をのシステムを俯瞰的に見て、正しいモデルを再考できる
  • リレーション図を書く
    • 抽出したエンティティをリレーションズに起こす
  • ER図を完成
    • イミュータブルデータモデリング
    • 1テーブル1イベントにすれば失敗しない
    • ドメインとして使用する単語を統一する
  • 意思決定
  • 既存システムとの並行稼動の壁(以下リンク貼っておきました)
  • まとめ
    • リプレースはリファクタリングではない
    • 課題を把握すること
    • モデリングはチームで進めていく
  • 質問
    • 共感しかないw
      • キレイなシステムにしたらパフォーマンスが悪くなることも
    • 切れ目はどこらへんから?
      • 旧システムのEC2を落とすのが切れ目


Debeziumを活用したRDBMSイベントソーシングの仕組み

  • 春田さん (@harumisa31)
    • ネットプロテクションズ
    • ソリューションアーキテクトグループ
    • マイクロサービスアーキテクチャのネタを持ってきたよ
  • アーキテクチャの種類
    • モノリス
    • モジュラモノリス
    • マイクロサービス
  • モジュラモノリスを採用
  • Apache Kafkaを利用
    • キューイングでメッセージのログを溜める
    • RDBMSで管理
  • Sageパターン
    • 結果生合成を担保するために分散トランザクションを避けたパターンを採用
  • 二種類ある
    • オーケストレーション(指揮型)
    • コレオグラフィ(自律型)
  • イベントソーシング/CQRS
    • ドメインイベントとしての業務データの書き込み先と業務データの参照先が別れる構成
  • 分散トランザクション
  • Transactional Outboxを採用
    • DBに追加したOutboxテーブルにイベントの内容を書き込むパターン
  • Debeziumを利用
    • より簡易的に可能
  • Outboxパターンを利用することでSageを組むことが可能
    • タイムラインスキーマにイベント依頼・消費履歴テーブルを作成しイベント情報を統合管理
  • イベント依頼履歴テーブル
    • kafkaに連携
  • イベント消費履歴テーブル
    • 冪等チェック用テーブルとしても利用
  • 誰がいつ何をどこに依頼
    • だれがいつどこから何を消費したのかが終える設計になる
  • AWSアーキテクチャ
    • MSKを利用
    • ECS/FargateでKafka Consumerを稼働
  • 障害発生時の対応
    • 障害を起こしたConsumerGroupの失敗したメッセージまでOffSetを戻し処理を再実行
  • まとめ
    • Sageオーケストレーションパターン
    • イベントソーシング/CQRSパターン
    • Transactional Outboxパターン
  • 質問
    • オーケストレーションは担保されるのか
      • タイムライントピックのパーティションを時系列に処理できる
      • 処理がシーケンシャルにできるよう工夫している
    • 質問が追いつけませんでした!

ちなみにいっきさんがDebeziumについて書いております。

  • DebeziumでCDCを構築してみた

https://zenn.dev/stafes_blog/articles/ikkitang-691e9913644952


Auroraクローン作成を活用したRDBMSのDatalake連携

  • 佐久間さん(@jyori112)
    • ネットプロテクションズ
    • 自然言語処理大学でやってた
    • 機械学習の自動適用
    • MLOpsも
    • 今はデータ分析基盤を作ってる
  • data分析環境
    • 非開発者が気楽にデータを分析するができない
    • 本番DB data分析環境 分析者
    • 間に環境作ろう
  • IT経験の少ない人でも気楽に分析できる環境を作る
  • 一般的なRDBからDataLake連携
    • バッチで定期実行
    • 本番DBに大きな負荷がかかる
  • Aurora Cluster Cloneを用いたDataLake連携
    • 本番DBの負荷がほぼ0になる
  • Read Replica、DB Restoreとの比較
    • Cluster CloneはRead Replica、DB Restoreに近い機能
  • Read Replicaではだめなのか?
    • SELECT文実行中に同期が走ると整合性が保てない
    • Writerをlockすることがある
  • Copy-on-write protocol
    • Clone clusterを作成するとPageを共有する新たなDBが作成
    • データのコピーが必要なく、高速・低コスト
    • Clone DBがSELECT文を実行中でもLockなく書き込める
    • 不整合は発生しない
  • メリット・デメリット
    • DBサイズの依存せず高速に立ち上がる
    • Storageの削除
    • 完全に個別のDB Instanceなので、本番DBの負荷がほぼ0
    • 本番DBへの更新はClone DBに反映されない
  • 副次的効果
    • DataLake連携システムを誰が作るのか
    • 事業システムとデータ分析環境をつなぐシステム
    • 事業システム開発チームが作る場合
      • ドメイン外の領域で事業ごとの車輪の再開発が発生
    • Cluster Cloneによりコミュニケーションをへらす
    • Data Scienceチームが自立して開発可能に
  • まとめ
    • Aurora Cluster Clone
    • 本番DBへの影響をほぼ0
    • Copy-on-write Protocol
    • DataLake連携システムを誰が作るのか
  • 質問
    • Cluster CloneとRead Replicaの使い分けは?
      • Cluster Cloneは立ち上げに時間かかるのでリアルタイム性は厳しい
      • Read Replicaが良い


まとめ

普段SREの業務ですが、個人的にData Lake周りは触ってて面白かったのと、各社の取り組みついてむちゃくちゃ勉強になりました!振り返るとデータベース周り弱いなと感じましたし、特に春田さんのLTはついていくので精一杯でした..内容が非常に濃い…!

いい勉強会だったのでまたやるときは参加させていただきます!では!!

  • 告知!

https://stafes.connpass.com/event/279671/

スタフェス Meetup #3が来月にあるそうです!

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adachin

1989年生まれのSRE。ホスティングから大規模なアドテクなどのインフラエンジニアとして携わる。現在はサービスの信頼性向上、DevOps、可用性、レイテンシ、パフォーマンス、モニタリング、オブザーバビリティ、緊急対応、AWS/Azureでのインフラ構築、Docker開発環境の提供、Kubernetes保守、インフラコード化、新技術の検証、リファクタリング、セキュリティ強化などを担当している。個人事業主では数社サーバー保守とベンチャー企業のSREインフラコンサルティングやMENTAで未経験者にインフラのコーチング/コミュニティの運用を実施している。また、「脆弱性スキャナVuls」のOSS活動もしており、自称エバンジェリスト/技術広報/テクニカルサポート/コントリビュータでもある。

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