はじめに
タイトルでも分かるように、SRE NEXT 2025へ5年ぶりに参加してきた。5年前はランサーズに所属していたときで、ちょうどコロナが流行ってから全く参加してなかったと記憶している。なかなか衝撃的だが、この5年で巨大カンファレンスに成長していたので、ブログしていこうと思う。
会場
開催場所はTOC有明で国際展示場から徒歩3分だった。有明まで通そう!?と感じていたが、埼京線から一本なので、思っていたよりもずっとアクセスが良くて素晴らしかった。
- スポンサー
自分は二日目の午後から参加したが、スポンサーとしてはToptalやCyber Security Cloudといった Diamond スポンサーをはじめ、kubell、KINTO、mixi、CyberAgent など、各社がプラチナ・ゴールド・シルバー枠で参加しており、まさにSRE業界の祭典だった。
スポンサーブース巡り(Day 2)
- KINTO テクノロジーズ
まずはKINTOさんで@_awacheさん@ukcpoさんに絡まれた。SREとしてやっていきたいことを書いてガチャガチャに挑戦。なんとスマホ/PC クリーナーをゲットした。iPhoneの充電部分を掃除ができるツワモノなのだが、ゴミがよく貯まるので非常に重宝した。 トミカありがたい!ということで、帰りにはKINTOメンバーの写真を撮ってきた。映え。
- LayerX
AWS Summit、開発生産性カンファレンス、そしてSRE NEXTにもいるこのイツメン。taddyの大将感は見もの。
他のブースでは前回バグバウンティでお世話になったIssueHuntの@kazzyokomizoさん、@yuma_issuehuntさんにお会いできた。
- グッズコーナー
ステッカーやうちわ、缶バッジ、シールなど、インフラ系・SRE界隈でおなじみのノベルティがずらり。特に、SmartHRさんの「アラートこっち向いて」うちわや、Mackerelさんの「OK」「Warning」などゲットしてきた。
- SRE NEXT 2025 NW構成図
SRE NEXTのネットワーク構成図は見どころだった。メインはCiscoで商用レベルが意識された構成で、ガチさが伝わった。Zabbixで監視している点もリアルだった。
- Findyメンバーに会えるとステッカーがもらえる
Findyメンバーを探すとステッカーがもらえる!とまっきーがツイートしていたが、自分は速攻で界隈にバレてしまったので、次回は変装していきたい。
次は午後のセッションということで、特に印象に残ったのをまとめていく!
セッション(Day2)
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ARR150億円、エンジニア140名、27チーム、17プロダクトから始めるSLO
- 初期の状況と課題
- SmartHRはARR150億円、エンジニア140名、27チーム、17プロダクトという大規模な開発組織だったが、SREは当初1名のみで、創業以来「顧客の要望を実現する機能を作る」ことを最優先していた。このため、信頼性に関する問題は「問い合わせベース」で対応され、SLO導入を試みるも「機能開発」が最優先され、SLO違反への対応が進まない状況だった。
- 大規模障害と転換点
- 2024年9月頃にSmartHR全体の信頼性が許容不能なレベルまで低下する大規模障害が発生した。この障害は以前からSLO違反という形で兆候が見えていたことから、SLOがあれば防げた可能性があったと認識され、再発防止が全社的な課題だった。
- SLO導入の成功
- 大規模障害の経験から、SLOの必要性を広く受け入れさせる転換点だった。これにより、SLO違反への対応が機能開発と同等のタスクとしてスプリントに入るようになった。結果として、SLO違反から対応というサイクルを回すことに成功している状況だった。
SLOを大規模障害の再発防止策として位置づけたことで、「やったほうがいいこと」から「やらないといけないこと」へと意識が変わったことが成功の鍵だった。改めて、SLO策定の重要性を学んだ。
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ポスト・コロナ時代の SaaS 企業におけるコスト削減の意義
- ポストコロナ時代のSaaSにおけるコスト削減の重要性
- ポストコロナ時代において、SaaS企業にとって「コスト削減」は重要な経営戦略となった。
- 投資家の目が変化し、かつての「いかなる犠牲を払っても成長を」という考え方から、「明確な収益化への道筋」が求められるようになった。
- SaaSビジネスの健全性を示す指標である「Rule of 40」(売上成長率 + 利益率 ≧ 40%)が特に注目されている。
- テックタッチ社のコスト削減アプローチと具体例
- テックタッチ社は、インフラコストのチューニングが企業価値に直結すると考え 、「X円削減」ではなく「MRR比率Y%」という視点でコスト削減に取り組んだ 。コストを減らすだけでなく、増加傾向にあるコストを抑制するという2軸のアプローチ。
- 具体的な取り組み
- 通信量の最適化: 多数の閲覧者向けにCDNなどを活用し、情報の鮮度を一部妥協して通信効率化を図る。
- ログの整理: 不要なログの削除や、高速検索に適さない高価なデータ形式でのインデックス作成を制限。
- Stg環境の自動停止: 開発やQAなどで使われる時間課金サービス(RDS, ECSなど)を自動停止する運用を導入。
- 生成AI時代への展望
- SaaSはAIとの融合によって進化・再定義されると見られており 、今後は「AI重要視」という要素も企業価値の方程式に加わり、複雑性が増すとされている。
- 「SaaSは信頼できる」という価値観を共に作っていくことを目指す。
途中、TECH WORLDの引用で自分がスライドに出てきたのは驚いたが、(テックタッチさんあざます!!)コスト削減に関しては所属している会社もアプローチしなければならないので、具体的な取り組みに関しては非常に参考になった。プラスしてAIでコスト分析できれば尚良し!
懇親会
懇親会では、ファインディがビールスポンサーを務めており、「開発生産性IPA v2.0」がグレープフルーツフレーバーにアップデートされていた。味はとても飲みやすく、ついバクバク飲んでしまった結果、ハイテンションになってしまったので、ご注意を。会場では多くの方と交流でき、特に若手や初参加の方が多かったのが印象的。学生の参加者も多く、非常にエネルギーにあふれていて、良い刺激をもらった。
まとめ
5年ぶりのSRE NEXT参加だったが、参加できなかった5年間を後悔してしまうほど、とても楽しい時間を過ごすことができた。DAY 1には参加できなかったものの、スライドやYouTubeで公開されると思うので、参考にして学んだことを実務に活かしていきたいと思う。
運営チームの皆さま、素晴らしいイベントを本当にありがとうございました!そして、お疲れ様でした!来年も有明で開催するということで、プロポーザル絶対に出すぞ!
帰りは渋谷でファインディのCM見てきた。
公式参加レポートまとめリンク書いてもらってあざます!
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